昭和30年代の初め、東京の下町・足立区梅島で北野一家は暮らしていた。気が小さいくせに酒を飲んでは暴れるペンキ職人の父親・菊次郎(陣内孝則)、働き者で人一倍教育熱心な母親・さき(室井滋)、菊次郎の義母で元娘義太夫の花形だったうし(草笛光子)、高校生の長女・安子(市川由衣)、中学生の次男・大(村上雄太)、そして三男坊で小学五年生の武(桑原成吾)の一家6人が、貧しくも明るく騒がしい日々を送っていた。 近所に武の担任・藤崎先生(西島秀俊)の住むアパートがあり、先生の隣の部屋に北野家の長男で新婚の重一(賀集利樹)と妻・久美子(京野ことみ)が入居していた。 “貧乏から逃れるのは教育しかない”と言うのが北野家の実権を握っているさきの持論で、従順な安子や大は母親に命じられるまま勉学に励んでいたが、武だけは野球大好き、勉強大嫌いという母親泣かせの存在だった。 そのため...
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