美術大学の助手・茂手木は東北へスケッチ旅行に出かけた。途中、秋田の小さな旅館で一泊、風呂敷包みを抱えた小柄な男性と相部屋になった。男は茂手木を画家と知ると包みから絵を取り出す。茂手木は驚いた。数千万はするユトリロではないか。なぜこんな田舎に? だが男は茂手木の疑問には何も答えず、翌朝去って行った。 数日後、茂手木は銀座の画廊の開店パーティーに出席、会場で、秋田で見たユトリロを発見する。絵の入手経路を尋ねるが、女王気取りの女社長・華子の怒りを買い追い出されてしまった。帰る途中、華子の娘・三春に呼び止められた。5年前、三春は画家の五味と恋仲だったが、父の市村は結婚に反対。そして市村が何者かに殺されたあと、五味も行方不明になった。しかも茂手木が秋田で会った男は五味と瓜ふたつ。
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