明治24年、北九州の遠賀川に鉄道が敷設されようとしていました。ところが、船で石炭を運んでいた川船頭たちは、鉄道が敷かれると仕事にあぶれるため、強硬に反対します。鉄道側の松橋組社長・松橋(柳永二郎)と川船頭の親方・石岡(山本礼三郎)は、同郷の幼なじみの間柄でしたが、それぞれの立場から仲違いをしていました。 そんな折、松橋が襲撃されます。襲撃を目にした草刈信次郎(鶴田浩二)は、松橋を助け自宅まで運びます。だが、介護の甲斐なく松橋は亡くなります。死に際に、松橋は娘の雪子(藤純子)と息子の新一(千葉真一)に、警察沙汰にせぬよう口止めさせます。草刈は警視庁刑事・三杉(加藤武)に追われて、東京から逃げてきたやくざで、国外逃亡を目論んでいました。しかし、雪子と松橋組の組頭・宮川(松村謙二郎)の強いすすめにより、そのまま松橋組の居候となります。
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