どことも知れぬ白い部屋。若い女は、自分の過去の記憶とも空想ともつかぬ独白をつぶやき続けていた。その独白に呼び出されるように、“囚われの人々“が現れる。母から娘へ継がれるしがらみを断ち、女はアイデンティティのくびきから解き放たれようとする。ロングランを記録した『眠り姫』の七里圭監督が手がけるプロジェクト“音から作る映画“から生み出された1作。とある白い部屋で、記憶とも空想ともつかない独白を続ける若い女の前に現れる、さまざまな人々の姿を描く。演劇団体・マームとジプシーの青柳いづみが映画初主演を果たす他、劇団・転形劇場の安藤朋子、ダンサーの川口隆夫らが出演。