谷田部胜义,東京都出身の脚本家、アニメ演出家、監督、音響監督。1975年、日本大学芸術学部映画科に入学するが中退。1978年、アドコスモに入社するが、下請け会社だったために本格的な演出ができないと感じる。1979年、サンライズに入社。その後富野由悠季、高橋良輔のもとで演出を学び、フリーランスとなる。1996年 - 2001年、東京アナウンス学院 アテレコ実習担当。1999年に劇場用映画『ガンドレス』の監督を務める。だがその制作実態は丸投げ仕事の2次下請けの現場監督に過ぎず余りにも劣悪な環境下での制作を余儀なくされた曰く付きの問題作であったが、谷田部本人が語る所では「これで仕事を無くした」という。その後しばらくは深夜アニメなどの絵コンテ・演出をし2004年からはアダルトアニメなどの監督や演出も引き受けるようになるが、現在は以前のようにTVアニメの監督業も行うようになった。2007年よりイエローテイル付属養成所の講師を務める。2011年、大阪芸術大学 キャラクター造形学科 アニメーションコースで非常勤講師を務める。2011年9月より映像テクノアカデミア 声優・俳優科 プロコース講師を務める。児童向けのアニメ制作を得意とし、代表作に勇者シリーズ(俗に言われる谷田部3部作)、古代王者 恐竜キングシリーズなどがある。しかしその反面、所謂萌えアニメは得意じゃないと自ら発言している。監督としてアニメ制作に携わると必ず作品の中に母性愛溢れるおっとりとした、少々天然ボケな性格の母親キャラクターが必ずいる。監督作品のキャラクターデザインにも特徴があり、変に漫画チックなデザインではないキャラクターが数多く描かれている。自身の師匠に富野由悠季、高橋良輔、神田武幸を挙げている。監督作では脚本家の平野靖士、アニメーターの平岡正幸をメインスタッフとして起用する事が多い。金子政路(GOLDENBOY)とは一般作で共に仕事した事が縁で知り合い、アダルトアニメに参加するきっかけとなる。